Contents
糖質との正しい付き合い方、知っていますか?
「糖質を抜けば痩せる」
「ご飯は太るから食べない」
そんな言葉をよく聞くようになった今、
「糖質制限」はもはや、一般的なダイエット法になりました。
でも…
実際に糖質制限をやってみたけれど、
・体がだるい
・便秘がひどくなった
・イライラしやすくなった
そんな経験はありませんか?
今日は、糖質制限ダイエットの本当のところと、「正しい付き合い方」について解説します。
糖質って、そもそも何で必要なの?
糖質は、**三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)**のひとつで、
炭水化物の一部にあたります。
体のエネルギー源として、非常に重要な役割を果たしています。
特に、脳や神経細胞、赤血球などは、糖質(ブドウ糖)を主なエネルギーとして使っているため、不足するとすぐに影響が出てしまうのです。
特に脳は体重のわずか2%程度の重さにもかかわらず、安静時エネルギーの
約20%を使う臓器です。
例えば、朝ご飯を抜いてフラフラした経験、ありませんか?
それは、脳に糖が届かずエネルギー不足を起こしていたサイン。
糖質は、私たちが元気に活動するために欠かせない栄養素なのです。
糖質が不足すると、体にどんな影響があるの?
糖質を極端に減らすことで、体にはさまざまな不調が出る可能性があります。
① 疲れやすくなる・集中力が落ちる
糖質は脳のほぼ唯一のエネルギー源。
長時間不足すると、集中力の低下、判断力の鈍化、慢性的な疲労につながります。
② イライラ・気分の落ち込み
セロトニン(幸せホルモン)は、糖質の摂取によって分泌が促進されます。
そのため糖質が不足すると、感情のバランスが崩れやすくなります。
③ 筋肉が落ちやすくなる
糖質が不足すると、体はたんぱく質(筋肉)を分解して
エネルギーをつくろうとします。
いわゆる糖新生ってやつですね。
結果、筋肉が減り、基礎代謝が落ちて痩せにくくなり、
リバウンドもしやすくなってしまうんです。
④ 便秘・冷え
糖質を多く含む食品(ごはん、パン、果物、芋類など)には、
水溶性食物繊維が多く含まれています。
糖質を減らすと相対的に食物繊維の摂取が減ってしまい、
便が固くなり、排便回数が減り、便秘気味になってしまうんです。
糖質不足は、体温調節にも影響を与えることが知られています。
体温調節は主に脳の視床下部という部位で行われるのですが、
この視床下部は、ブドウ糖をほぼ唯一のエネルギー源としているのです。
そのため糖質が極端に不足すると、脳の動きが鈍り、自律神経のバランスが
乱れ、体温調節がうまくできなくなることがあるのです。
糖質🟰悪ではない。大事なのは「質」と「量」
糖質という言葉を聞くと、「太る」「悪い」といったネガティブな
印象を持つ方も少なくありません。
しかし、問題なのは糖質そのものではなく、摂り方です。
■避けたいのは「精製された糖」
・白砂糖
・お菓子類
・清涼飲料水
などの急激に血糖値を上げる糖質は、確かに肥満や健康リスクの原因になります。
一方で、
・玄米や雑穀米
・さつまいも
・全粒粉パン
といった**血糖値の上がりにくい糖質(低GI食品)**は、
体にとって負担が少なく、エネルギーとしても優秀です。
またあまり加工されていない、自然に近い食品には糖質以外にも
ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が多く入っています。
糖質だけでなく、他の栄養素が合わせて摂れるかも大事なポイントですね。
ダイエットに効果的な「ゆる糖質制限」とは?
本気で健康的に痩せたいなら、極端な糖質カットではなく、
**「ゆるく糖質をコントロールする」**方法がおすすめです。
1. 朝と昼はしっかり糖質をとる
→エネルギー消費が活発な時間帯。ここでの糖質は脂肪になりにくく、
むしろ代謝を促進します。
体の主なエネルギー源である糖質をしっかり摂ることで活動量が増えるんですね。
逆にここで糖質が不足すると、だるくて動きたくない、頭も働かないといった
状態に陥ってしまいますね。
2. 夜は控えめに(完全カットしなくてOK)
→活動量が落ちる夜は、糖質の摂りすぎに注意。でも完全に抜くと眠りが浅くなったり、翌朝の体調不良にもつながるため、野菜や豆類、少量のご飯程度ならOK。
3. おやつは「質」にこだわる
→ナッツや高カカオチョコ、干し芋など、満足感のある自然派おやつを選ぶと、血糖値の安定と満足感の両立が可能に。
おやつは絶対食べちゃダメ!ってするとストレスで逆に食欲増すこともありますよ。
食事で不足している栄養素を間食で補う考え方もありますね。
4. タンパク質・脂質・食物繊維と一緒にとる
→糖質単体で摂るよりも、たんぱく質や良質な脂質、食物繊維と
一緒に食べることで、血糖値の急上昇を防ぎ、脂肪になりにくくなります。
糖質制限で失敗しないための3つのポイント
1. 「なぜやるのか?」をはっきりさせる
糖質を控える目的は、体脂肪を減らしたいのか?体調を整えたいのか?
目的によって、必要な糖質量や食べ方は変わってきます。
やみくもな制限ではなく、「自分に適したやり方」を見つけることが第一歩です。
2. 数字に縛られすぎない
「糖質○g以下じゃなきゃダメ!」と厳しく管理しすぎると、
食べることが苦痛になりがち。
一時的に減量できても、ストレスで続かずリバウンド…なんてことにも。
数字より「バランス」と「気持ちよく続けられること」を大切に。
3. 「我慢」ではなく「選択」で向き合う
糖質制限=○○はNG!ではなく、
「どんな糖質なら体にやさしいか」「どう食べたら満足感があるか」を意識しましょう。
食べない努力より、“選んで食べる力“が続ける秘訣です。
最後に:糖質は「脂肪の実」にも「力の実」にもなります。
自分の判断で「力の実」としての糖質を摂取していきたいですね。
糖質を極端に避けるのではなく、上手に取り入れていくこと。
それが、体にも心にも優しい「継続できるダイエット」につながります。
無理な制限は、続かないだけでなく、かえってリバウンドのリスクを高めることに。
もし今あなたが、体調を崩しながら糖質を制限しているのなら、一度立ち止まってみてください。
「何を減らすか」ではなく、
「何をどう取り入れるか」
それが、“自分に合った”ダイエットの第一歩です。
コメントを残す